われ以外みなわが師
奥多摩方面に行った際、青梅にある、吉川英治記念館に立ち寄りました。
吉川英治は、たくさんの歴史小説を世に送り出した、昭和を代表する作家です。
代表作としては「宮本武蔵」「新平家物語」など、その読みやすく引き込まれる魅力的な文章で、戦前戦後を通じて、子供から大人まで幅広い層に愛されました。
吉川英治といえば、私にとっては何といっても「三国志」。
三国志演義を題材として描かれたいわゆる”吉川三国志”は、小説としても大いにヒットし、これを題材とした漫画も広く読まれ、日本における三国志ファンを圧倒的に増やすことに貢献したといえるでしょう。
吉川英治記念館は、彼が戦時中、疎開先として過ごした別宅を、記念館として公開しているものです。
母屋は広く、中は和室ですが、モダンな雰囲気もある、その時代にしては先進的な建物だったと思われます。
囲炉裏のある部屋も、きれいに残されています。
中庭も素晴らしく、ちょうど木々も美しく色づいてきたところでした。
「われ以外みなわが師」とは、吉川英治の言葉。
仕事をしていると、難題に突き当たり、自分の知識のなさ、経験の薄さなどを実感することが多々あります。
考えてみれば、自分以外のすべての皆様が、あらゆる場面において、自分に知識、経験を与えてくださっている、というのはまさに真理。
この言葉を胸に、今後も精進したいと決意を新たにいたしました。
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